【2020/04/14 #maruden_eye 個人用とプロユースの防犯用カメラの違い】
セキュリティ意識の高まりから自室ないしは自宅玄関に防犯目的でカメラを設置される方が増加傾向にあるそうだ。
加えて、流通危機が叫ばれて久しい訳だが、最近では自宅の前に荷物を置く形で配達完了とする、いわゆる「置き配」という方式もあり、これらの導入に伴い自然と防犯カメラのニーズも高まる、という具合だ。
参考リンクで紹介しているのは、Amazonで購入したというBlinkのカメラ。1万円程度だそうだ。電池駆動で2年間持つ、モーション検知で5秒のクラウド録画、ライブ映像はいつでも閲覧可能と記事には書いていて、ランニングも不要とのこと。
警備会社のカメラは高いがこれは相対的に安くて使える、これで十分というような内容であった。
確かにこの機能で1万円であれば安いような気もする。ただ、これをして警備会社のカメラと比べるのはそもそもプロ野球と草野球を比べるようなものだ。ポイントとして試しに一つ取り上げるなら電池駆動という点。プロユースでは、撮れていませんでした、ごめんなさい、は通用しないのである。そういうエラーが極力起きないようなハード設計、システム構築をしている。つまり、そういう求める質について入口から考え方が違う。
もちろん、電源工事もなければLAN工事もない、ということでご家庭で利用する、それで足りるという場所もあるだろう。しかし、これでは足りないユーザーが確かに存在しているのだ。それは、個人ユーザーと法人ユーザーとの設備の信頼度に関する考え方の違い、と言ってもいいかと思う。
であるから、このカメラをプロユースの機器と比較し議論する事自体、目的が違うわけだから、成立しないように感じる。
設備導入においては、その「目的」を明確にすることで機器の選択肢も変わる。その点については是非、多くの皆様と確認・共有したいと思う。
<参考リンク>
■アマゾンの1万円防犯カメラ スマホで確認、置き配安心 :日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO52159360U9A111C1H56A00/
以上